【管理栄養士のキャリア形成】給食委託会社で身につくスキル6選!新卒で3年間働いて感じたこと【後編】

管理栄養士

管理栄養士や栄養士の就職先の一つに、給食委託会社があります。管理栄養士・栄養士を目指していて就職先を探している人はすでに一度は聞いたことがあると思います。

みなさんは給食委託会社にどのようなイメージを持っているでしょうか。

私は新卒で給食委託会社に入社し、病院や高齢者施設で3年間給食づくりに携わってきました。その3年間で、数か所の事業所を異動しつつ、仕込みから洗浄などの厨房業務全般、衛生管理、献立作成、原価管理、責任者業務などさまざまな業務をしてきました。現在は病院で栄養管理業務中心に仕事をしていますが、給食委託会社で働いた経験が今の仕事にも役立っていると感じる場面があります。学校で学ぶのはほんの一部にしかすぎないし、実際にやってみないとわからないこともたくさんありました。(どんなことにも言えますが)

大変だったけど学びが多い3年間だったなと思うし、栄養の基礎となる給食に携われたことはいい経験だったと思います。

今回は、実際に私が給食委託会社で働いて身についたと感じるスキルを6つご紹介します。長くなるので前編・後編に分けて記事を書いてみました。ただ、直営は経験したことがないので比較などはできませんが、給食を作るという点は同じなので似ている部分はいくつかあるかなと思います。

これから給食委託会社への就職を考えている方や、管理栄養士・栄養士としてどのような経験ができるのか知りたい方の参考になればうれしいです。

この記事は後編になります。前編をまだ読んでいない方はこちら↓

【管理栄養士のキャリア形成】給食委託会社で身につくスキル6選!新卒で3年間働いて感じたこと【前編】 | ちゃんあおいの部屋

給食委託会社で身につくスキル6選【後編】

ミスなく!手際良く!1分刻みのタイムスケジュール管理能力

給食の厨房では限られた時間の中で、多くの食事を完成させなければいけません。特に、提供時間から逆算して調理を始めるため、時間管理と作業効率が重要になります。

病院や高齢者施設など、1日に3食を提供する事業所では、朝食の提供が終わっても、当然1日の仕事が終わるわけではありません。下膳や洗浄、厨房の片づけなどを進めながら、昼食の準備に取り掛かります。そして昼食が終われば、次は夕食の準備が待っています。

そのため、目の前の作業だけに集中するのではなく、次に何をするべきかを考えながら動くことが大切です。もちろん効率を優先するあまり、衛生管理や安全確認を省略していいわけではありません。

衛生ルールを守りつつ、決められた時間内に食事を提供するために段取りを考えて動く力。

そんなの難しいと不安に思う方、安心してください。仕事をすると自然とこの能力が身に付きますから。私ももともと手際悪くて不器用でマイペースでしたが、3年間で少しは改善されたと思います!(少しかい!)

こうした経験は、厨房業務だけでなく、複数の仕事を並行して進める場面でも生かすことが出来ています。

残業や業務量への対応力

業務量が多い状況でも優先順位を考えて仕事を進めるスキルが身に付きました。

これは聞こえがいいように言ってはいますが、要は残業です。

残業そのものが身につけるべきスキルではありません。どの企業も月の残業時間をおさえなければいけないという認識はあります。人手不足などさまざまな理由で長時間労働が発生してしまうのです。

給食の現場では、パートさんで成り立っている事業所がだいたいです。正社員は数少なく、盛り付けなどの厨房業務を担当する一方で、正社員でなければできない業務もあります。

例えば、献立作成や発注業務、書類作成などの事務業務です。

シフト作成の時点で残業込みのシフトの日もありましたが、厨房が忙しい日はまず食事を安全に遅配なく提供することが優先されるため、事務業務が後回しになりがちです。

その結果、厨房での勤務時間を終えた後に事務業務を進めることになり、残業が発生する場合があります。

私が経験した事業所では、厨房業務を8時間行った後に、事務業務で残業しなければいけませんでした。特に、厨房業務と管理業務を兼任する立場になると、両方の仕事をどう進めるかが課題になります。厨房業務中たった10分でも余裕があると発注業務をしたりとか工夫して、残業時間を減らすようにしていました。だって早く帰りたいから。

このような経験をして、かぎられた時間の中で優先順位を考えることや、業務の進め方を工夫することの大切さを学びました。

一方で、長時間労働が当たり前になってしまうのは望ましいことではありません。

これから給食委託会社への就職を考えている方は、仕事内容だけでなく、残業時間・残業代や事務作業の時間を確保できる体制についてもしっかり確認しておくとよいと思います。

責任者としての視点

給食委託会社では、若手のうちから事業所の責任者を任される場合があります。私も3年目で責任者になりました。

責任者になると、自分の担当業務だけでなく厨房全体が円滑に動くように考える必要があります。

具体的には次のような業務がありました。

  • 従業員のシフト作成
  • 請求書などの事務処理
  • クライアントとの給食会議や連絡
  • 厨房内で発生した問題への対応
  • 従業員への業務指示や調整

例えば、提供した食事についてクライアントから相談や指摘があった場合には、状況を確認し、必要な対応を考えることがあります。シフト作成も可能な限り従業員の希望通りのシフトになるように心がけていました。

こうした業務を経験することで、事務処理能力やコミュニケーション能力、問題解決能力が少なからず身に付きました。従業員と協力しながら、厨房全体を見て判断する力が求められます。責任者としての経験は、将来ほかの職場で働く場合にも、役立つスキルになると感じています。

まとめ:委託給食会社では幅広いスキルを身につけられる

委託給食会社で働くことで身に付くと感じたスキルを6つ紹介しました。

  1. 衛生管理の知識
  2. 給食提供の一連の流れを理解できる
  3. 献立作成や原価管理のスキル
  4. タイムスケジュール管理能力
  5. 残業・業務量に負けない力
  6. 責任者としての視点

給食委託会社では、厨房での調理業務だけでなく、献立作成や現場運営などさまざまな経験を積める可能性があります。

もちろん、実際に担当する業務は会社や配属先によって異なります。それもとらえ方によっては、退職しなくても異動のみで自分の可能性が広がるともいえます。

実際の給食を経験したことで、食事が提供されるまでにどのような工程があり、どのような工夫や管理が必要なのかを理解できるようになりました。

現在は病院で栄養管理を中心に仕事をしている私ですが、厨房で働いた経験が土台になっていると感じています。

これから管理栄養士として働く方にとって、給食現場での経験が自分のキャリアを考える一つの参考になれば嬉しいです。

長々と書きましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

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